物語一覧

54話の物語をお楽しみいただけます

1

考城隍

注釈 6

あらすじ

宋公、諱は焘、邑の庠生なり。ある日、病に臥せていると、役人が公文を持ち、白い額の馬を引いて来て、「試験にお越しください」と言った。公が「試験官はまだ来ていないのに、どうして急に試験が?」と言うと、役人は何も答えず、ただ急かした。公は無理をして病躯を引き上げ、馬に乗って付いて行くと、道はまったく見知らぬものだった。ある城郭に着くと、それは王者の都のようだった。しばらくして官庁に入ると、宮殿や建物は雄...

注釈例

宋公、諱は焘

「諱は」は「諱(忌み名)が~」とし、実名を控えめに示す格式のある表現です。

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2

耳中人

注釈 10

あらすじ

譚晋玄は、邑の諸生(秀才)なり。導引の術を篤く信じ、寒暑とわず修練を怠らなかった。数ヶ月行ううちに、何かを得たかのような気がした。ある日、ちょうど趺坐(ふざ:結跏趺坐)していると、耳の中から蝿のごとき細かい話し声が聞こえてきた。「出て見せようか」と言うのである。目を開けると、たちまち聞こえなくなった。再び目を閉じ、呼吸を整えると、また同じように聞こえる。内丹が完成に近づいているのだと思い、ひそかに...

注釈例

趺坐(ふざ)

仏教における「結跏趺坐」、すなわちあぐらをかいて坐禅を組む姿勢を指します。訳文では漢字にルビを振ることで、原文の文化要素を保持しつつ、日本語読者にも読み方を示しています。

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3

死体の異変

注釈 14

あらすじ

陽信県の或る翁は、邑の蔡店の者であった。村は城から五、六里離れており、親子で街道沿いに宿屋を営み、行商人を泊めていた。数人の車夫が往来し、荷物の運搬販売をしては、よくその家に宿を取った。ある日の暮れ方、四人が一緒にやって来て、門を見ると飛び込むように泊めてくれと頼んだが、翁の家は宿客の部屋が満杯だった。四人はこれ以上行くあてがなく、堅く収容を請い求めた。翁は沉吟して一つの場所を思いついたが、客の気...

注釈例

霊所室(れいしょしつ)

遺体を安置し、霊を祀る部屋。中国の伝統的な喪葬習慣に基づく。

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4

水を噴く老嫗

注釈 11

あらすじ

萊陽の宋玉叔先生が部曹(中央官庁の官吏)であった時、借りていた邸宅はとても荒れ果てていた。ある夜、二人の婢が太夫人に付き添って母屋に宿っていたところ、庭内から「ぷつぷつ」という音が聞こえてきた。まるで裁縫職人が口に含んだ水を噴き出すような音である。太夫人は婢を促して起きさせ、窓に穴を開けて覗かせた。そこには一人の老いた女がいた。背は低く、腰は曲がり、白髪は帚のように乱れ、髷を一つ結っており、その長...

注釈例

部曹(ぶそう)

清代の中央官庁(六部)に属する下級官吏を指す。日本語ではそのまま「部曹」と訳すか、「中央官庁の官吏」と説明を加える。

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5

ひとみの中の人の話

注釈 11

あらすじ

長安の書生、方棟は、かなりの才名があったが、軽薄で儀礼や節度をわきまえない男であった。道端で遊び歩く女性を見かけると、いつも軽々しく後をつけ回した。清明節の前日、偶然、郊外を歩いていると、一台の小さな車を見かけた。朱色の覆いと刺繍の垂れ幕があり、青い衣の下僕数人が、ゆっくりと従っていた。中でも一人の婢は、小さな駿馬に乗り、その容姿はこの上なく美しかった。方棟がそっと近づいて覗くと、車の帷幔が大きく...

注釈例

清明節(せいめいせつ)

二十四節気の一つで、祖先の墓を参る中国の伝統的な祭日。物語の時間設定として重要。

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6

壁画

注釈 16

あらすじ

江西の孟龍潭と、朱という孝廉(挙人)が、都に客居していた。ある時、たまたま一つの寺(蘭若)に入った。本堂も僧房も、どれもあまり広くはなく、ただ一人の老僧が袈裟を掛けて(掛褡)そこに住んでいるだけだった。僧は客の入ってくるのを見て、衣を整え出迎え、案内して寺内を見て回らせた。本堂には志公和尚(宝誌禅師)の像が塑かれ、両側の壁には見事な絵が描かれていて、人物が生きているようだった。東側の壁画には、散花...

注釈例

蘭若(らんにゃ)

梵語「アーランヤ」の音写。寺院、特に静かな山林の寺。

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7

やまのおに

注釈 14

あらすじ

孫太白が、その曾祖父が南山の柳溝寺で学問していた時の話として、こう言ったことがある。曾祖父は麦秋(収穫期)に里に帰り、十日ほど経って寺に戻った。書斎の戸を開けると、机の上には塵が積もり、窓の間には蜘蛛の巣が張り詰めており、僕に掃除を命じた。夜になってようやく、清々しく座れると感じるまでになった。そこで寝台のほこりを払い寝具を敷き、戸を閉めて枕についた。月の光がすでに窓いっぱいに満ちていた。寝返りを...

注釈例

山魈(さんしょう / やまのおに)

中国民間伝承で深山に住むとされる一本足の妖怪。力が強く、人を驚かせる。ここでは「大きな鬼」として描写される怪物を指す。日本語では「山の鬼」と解釈できる。

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8

屍変(死女)

注釈 15

あらすじ

沈麟生の云うには、その友人の或る翁が、夏のある日、昼寝をしていた。朦朧とした間、一人の女子が簾をかき分けて入って来るのを見た。白布で頭を包み、喪服(縗服)に麻の裙(スカート)をはき、奥の部屋へと向かって行った。(翁は)隣家の婦人が妻(内人)を訪ねに来たのかと疑ったが、また考えを巡らせて、どうして急に喪服で人の家に入ってくるのだろうかと不思議に思った。まさに当惑していると、女はすでに出て来た。よくよ...

注釈例

白布裹首(はくふ かしゅ)

「白布で頭を包む」。中国の喪礼で、死者や遺族が着用する習俗。

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9

妖物を捕らえんとする話

注釈 13

あらすじ

孫という翁は、元来、胆力が据わっていた。ある日のこと、昼寝をしていると、何者かが寝台に登って来るような気配がして、体がゆらゆらと揺れ、雲霧に乗っているかのように感じられた。(翁は)ひそかに思った、ひょっとして魘狐(えんこ) ではないかと。そっと目を細めて見ると、その物は猫のようで、黄色い毛に碧い嘴、足元から近づいて来た。蠕蠕(ぜんぜん) と地を這うように伏せて進み、翁が目を覚まさないかと恐れている...

注釈例

魘狐(えんこ)

「人を押さえつけて悪夢を見させる(魘する)狐」。中国民間伝承で、睡眠中の人に取り憑く妖狐。「魘(えん)」 は、金縛りや悪夢の原因となる魔物の行為を指す。

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10

長山の安翁

注釈 17

あらすじ

長山の安という翁は、生来、農作業を好んで行った。秋になって蕎麦が熟すと、刈り取って畦の畔に積み上げておいた。ちょうど近村に作物を盗む者がいたので、小作人に命じて、月明かりを頼りに車で運ばせ脱穀場へ移すことにした。彼らが積み込んで帰るのを待ち、自分は見回りのために残った。そこで戈(ほこ)を枕に野宿した。目が少し曇ったかと思うと、突然、人が蕎麦の根を踏む音がし、「ざくざく」 という音が響いた。不審な侵...

注釈例

操农功(そうのうこう)

「農作業を行う」。人物の基本的性格と生活を示す。

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11

妖異の邸宅

注釈 19

あらすじ

長山の李公は、大司寇(刑部尚書)の甥である。その邸宅には多くの妖異が現れた。かつて広間(廈)に春凳(長椅子)があるのを見た。肉紅色で、とても長くつややかであった。李公の家には以前このような物はなかったので、近づいて撫でてみると、手に触れたところが曲がり、ほとんど肉のように柔らかい。驚いて後ずさりすると、振り返って見た時には、四本の足が動き、次第に壁の中へ入っていった。また、壁際に白梃(白木の棒)が...

注釈例

春凳(しゅんとう)

中国の寝室などに置かれた、幅の広い長椅子または腰掛け。ここでは妖異化した家具。

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12

王六郎

注釈 20

あらすじ

許という姓の者は、淄川の北郊に住み、漁を業としていた。毎夜、酒を携えて河辺に行き、飲みながら漁をした。飲む時には必ず地面に酒を洒(そそ)ぎ、祝って言った。「河中に溺れた鬼も、どうか飲んでください」。これを常とした。他の者が漁をしてもほとんど獲れないのに、許だけはいつも籠いっぱいの魚を得た。ある夜、一人で酒を飲んでいると、一人の少年が現れ、その傍らを徘徊していた。(許は)酒を勧めると、少年は気軽に応...

注釈例

淄(し)

山東省淄川

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13

桃を盗む

注釈 18

あらすじ

私が子供の頃、府の試験(郡試)を受けるために出かけた時、ちょうど春節(旧正月)に当たっていた。昔からの習わしで、節の前日、さまざまな商人たちが、色とりどりの楼閣(山車)を作り、鼓吹(音楽)を鳴らして藩司(長官の役所)へ赴き、これを「演春」(春を演ずる)と呼んでいた。私は友人たちと一緒に見物に行った。その日、見物人は壁のように立ち並んでいた。役所の堂上には四人の役人がいて、皆赤い衣を着て、東西に向か...

注釈例

郡試(ぐんし)

清代の科挙制度における最初の地方試験(童試)の一段階。

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14

種梨

注釈 18

あらすじ

ある田舎者が町で梨を売っていた。梨はとても甘く香り高く、値段も高騰していた。一人の道士が、破れた頭巾に綿のぼろを着て、車の前で施しを請うた。田舎者は彼を叱りつけたが、去ろうともしない。田舎者は怒って、罵りまで加えた。道士は言った。「一車に数百個も載せておきながら、この老いぼれはただ一つ請うているだけです。居士(あなた)にもさほどの損はないでしょうに、どうしてそんなにお怒りですか?」見物人が、悪いの...

注釈例

郷人(きょうじん)

田舎者。ここでは梨売り。都会の人間に対して、世間知らずでけちな人物として描かれる。

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15

崂山道士

注釈 10

あらすじ

ある邑に王生という者がいた。兄弟の中で七番目で、旧家の息子である。若い頃から道を慕い、崂山に仙人が多いと聞き、笈を負って遊びに行った。山の頂上に登ると、幽玄な観宇があった。道士が蒲団に坐り、白髪が襟まで垂れ、神々しく爽やかな風采であった。王生は礼を尽くして語りかけると、その理は甚だ玄妙であった。師として請うと、道士は「おそらく嬌惰で苦労ができないだろう」と言った。王生は「できます」と答えた。道士の...

注釈例

崂山

中国山东省青岛市にある道教名山で、仙人が住むとされる霊山として知られる

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16

长清僧

注釈 6

あらすじ

山東の長清県に僧があった。道行いは高潔で、八十余りの年齢にもかかわらず、なお健やかであった。ある日、転倒して起き上がれず、寺の僧が駆けつけて救おうとしたが、既に円寂していた。僧は自ら死んだことを知らず、魂は飄々と去り、河南の地に至った。河南に故の紳士の息子がいて、十数騎を率いて鷹を使い兎を猟っていた。馬が逸れ、墜ちて死んだ。僧の魂がちょうどそこに至り、翕然として合一し、遂に蘇ってきた。召使いたちが...

注釈例

蘭若

梵語「阿蘭若」の略で、静寂な修行場所を指し、一般的に寺院を意味する。

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17

二青

注釈 9

あらすじ

東郡の某甲は、蛇を使うことを業としていた。かつて飼いならした蛇を二匹持っていたが、いずれも青色であった。大きい方を大青と呼び、小さい方を二青と名付けた。二青の額には赤い点があり、特に霊敏で飼いならされており、その動きは思い通りに旋回することができた。蛇使いはこれを愛し、他の蛇とは異なるものとして扱った。一年が過ぎた頃、大青が死んだ。蛇使いはその欠けた分を補おうと思ったが、暇がなかった。ある夜、山寺...

注釈例

笥(けい)

竹で作られた箱。蛇を入れて運ぶための容器。

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18

胡氏兄弟

注釈 5

あらすじ

胡田村胡姓者,兄弟采樵,深入幽谷。遇巨蟒,兄在前,为所吞,弟初骇欲奔,见兄被噬,遂怒出樵斧,斫蟒首。首伤而吞不已。然头虽已没,幸肩际不能下。弟急极无计,乃两手持兄足,力与蟒争,竟曳兄出。蟒亦负痛去。视兄,则鼻耳俱化,奄将气尽。肩负以行,途中凡十余息,始至家。医养半年,方愈。至今面目皆瘢痕,鼻耳惟孔存焉。噫!农人中,乃有弟弟如此哉!或言:“蟒不为害,乃德义所感。”信然!...

注釈例

樵斧

薪を切るための斧。古くは木を切る道具として使われた。

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19

拳母锥儿

注釈 3

あらすじ

真定の辺境に孤児の女があり、年は六七歳にして、夫の家に養われた。二三年同居して、夫は誘い交わり、孕んだ。腹が膨れて病気と思い、母に告げた。母曰く、「動くか?」曰く、「動く」。益々異なる。然れどもその年齢が太もも稚い故、決して敢えて言わず。未だ幾らか経たず、男児を生んだ。母嘆き曰く、「拳母とは思わず、竟に錐児を生んだ!」...

注釈例

真定

中国河北省にある古い地名で、現在の石家荘市付近に相当する

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20

犬奸

注釈 7

あらすじ

青州の賈某は、客として外地に滞在し、常に年を経ても帰らなかった。家には一頭の白犬を飼っており、妻はこれを引き寄せて交わり、習慣となっていた。ある日、夫が帰り、妻と共に寝た。犬が突然入り込み、床に登り、賈某を噛み殺した。後に里人たちが少しこのことを聞き、共に不平を申し立て、官に訴えた。官は婦人を桎梏につなぎ、婦人は伏しなかったので、収監した。犬を縛って来るよう命じ、始めて婦人を出した。犬は突然婦人を...

注釈例

犬奸

人間と動物の性交を指す言葉で、中国の古典文学における異常な性的関係の一形態。

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21

雹神

注釈 7

あらすじ

王公筠倉は楚の地に赴任し、龙虎山に登って天师に謁見しようとした。湖に至り、舟に上がったところ、一人が小艇を駕って来て、舟の者に通達をさせた。公はその人を見ると、容貌が修長で雄偉であった。その人は怀中から天师の刺しを出して曰く、「御馬從が来られるのを聞き、先ず弩を負って迎えに来た」と。公はその予知に驚き、益々神聖視して、誠意をもって往った。天师は食事を準備して接待した。その服役する者は、衣冠や髭鬚が...

注釈例

龙虎山

中国江西省にある道教の聖地で、张天師の本拠地として知られる。

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22

殷天官

注釈 6

あらすじ

歴城の殷天官は、若い頃貧しく、胆力と才略に富んでいた。同郷に旧家の邸宅があり、数十畝にわたり、楼閣が連なっていた。しばしば怪異が見られたため、廃れて住む人がなくなった。時が経つにつれ、蓬蒿が次第に生い茂り、白昼でも入る者はいなかった。ある時、殷公は諸生と酒を飲んでいた。或る者が戲言を云った。「この邸宅で一夜を過ごせる者がいれば、我々が一同で宴席を設けよう。」殷公は躍り起きて云った。「これ何の難いこ...

注釈例

殷天官

中国古代官职名,指吏部尚书,掌管官吏任免等事务

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23

冥狱

注釈 5

あらすじ

張某が急死し、鬼使に連れられて冥界に至り、冥王に謁した。冥王が簿籍を調べ、鬼使が誤って捉えたことに怒り、送還を命じた。張は退き、密かに鬼使に懇願し、冥界の牢獄を見学したいと請うた。鬼は九つの冥界を案内し、刀山、剣樹を一々指し示した。最後にある場所に至ると、一人の僧が股に縄を通して逆さに吊るされ、絶望の叫びを上げていた。近づいて見ると、それは張の兄であった。張は驚き哀れみ、「何の罪でこのような罰を受...

注釈例

冥府

中国伝統文化における死者の世界。冥界の王である冥王が統治し、善悪の判断を行うとされる

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24

画皮

注釈 6

あらすじ

太原の王生が早朝に歩いていると、一人の女郎が包みを抱えて独り走っており、歩くのが大変そうだった。急いで追いかけると、十六歳ほどの美しい娘であった。心に愛しく思い、なぜこんな早朝に独りで歩いているのかと問うた。女は言った。道行く人に、私の憂いを解くことはできません。なぜわざわざ尋ねるのですか。王生は言った。あなたは何を憂えているのですか。もしかしたら力になれるかもしれません。女は暗い顔で言った。父母...

注釈例

画皮(がひ)

人間の皮を描いた絵を被って人間に化ける妖怪。『聊斎志異』の中でも最も有名な物語の一つ

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25

嬰寧

注釈 6

あらすじ

王子服は莱陽の人である。早くに父を亡くし、非常に聡明で、十四歳で秀才となった。母は彼を最も愛していた。上元節の日、従兄弟が来て、一緒に遊びに行こうと誘った。夜明けになってようやく帰宅した。母が尋ねると、叔父の家はここから遠くなく、酒を飲んで酔ってしまいましたと答えた。母は言った。あなたの叔父の家は長山にあって遠いのに、なぜ近いと言うのですか。王生は驚いて言った。昨日一緒に行ったのは、従兄弟ではない...

注釈例

嬰寧(えいねい)

主人公の女性の名前。嬰は赤ん坊、寧は安らかという意味で、無邪気で笑いを絶やさない性格を暗示

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26

聂小倩

注釈 6

あらすじ

寧采臣は浙江の人で、性格は慷慨で爽やかであり、廉潔を重んじていた。いつも人に言っていた。生涯、二心を持ったことはない。たまたま金華に赴くことになり、北郭に至り、蘭若に荷を解いた。寺の中の殿塔は壮麗であったが、蓬や蒿が人を没するほど茂り、人の往来が絶えているようだった。東西の僧舎は、両扉が虚しく半開きになっていた。ただ南の一つの小舎だけが、鍵がかかって新しいようだった。また殿の東隅を顧みると、修竹が...

注釈例

聶小倩(じょうしょうせん)

『聊斎志異』で最も有名な女鬼の一人。美しく哀れな女性の幽霊として描かれる

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27

陆判

注釈 6

あらすじ

朱爾旦は字を小明といい、陝西の人である。若い頃から豪放で、交遊を好んだ。たまたま郡城に至り、一人の人に出会った。年は四十余りで、立派な髭と偉大な容貌を持ち、大いに慕った。旅舎に招き、款洽して大いに歓んだ。その姓名を問うと、姓は陸、字はないと言った。また居所を詰問すると、笑って言った。言えば恐らく驚き怖れるでしょう。朱は固く請うと、ついに言った。私は冥司の判官です。朱はもともと豪胆で、驚き怖れること...

注釈例

陸判(りくはん)

冥界の判官。死者の審判を行う役人

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28

罗刹海市

注釈 3

あらすじ

馬驥は字を龍媒といい、商人の子である。容姿が美しく、若くして倜儻で、歌舞を好んだ。いつも梨園の子弟と共にあり、錦の帕で頭を纏うと、美しいこと好女のようだった。そのため慕う者が頗る多かった。たまたま海商が船を出すことがあり、馬は一度遊びたいと思い、船に乗って往った。船がある所に至ると、水天が相接し、茫として涯涘がなかった。突然一つの山が見え、高く雲霄に挿していた。船人は言った。これは羅刹国です。馬は...

注釈例

羅刹(らせつ)

仏教における鬼神。醜悪な容貌を持つとされる

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29

席方平

注釈 3

あらすじ

席方平は東安の人である。父の名は廉といい、人となりは謹厚だった。里に富室の羊氏があり、性は豪横だった。田の境界を争い、羊は郡吏に賄賂を贈り、廉は笞で責められ、忿恚して死んだ。方平は父が非命に死んだことを痛み、冥司に訴えようと欲した。ある人が勧めて言った。冥司は黒暗で、陽世と一如です。徒に心力を費やすだけです。方平は聞かず、遂に自ら縊れて死んだ。冥司に至り、城隍に訴えた。城隍は羊の賄賂を受け、置いて...

注釈例

城隍(じょうこう)

都市を守護する神。冥界では地方の裁判官の役割を果たす

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30

促织

注釈 3

あらすじ

宣徳年間、宮中で蟋蟀の戯れが尚ばれ、歳ごとに民間に徴した。この物はもともと西の産ではない。華陰の令が上官に媚びようと欲し、一頭を進め、試しに闘わせると才があったので、常に供するよう責めた。令はこれを里正に責めた。市中の遊侠児が佳い者を得ると籠で養い、その直を昂げ、居ながらにして奇貨とした。里胥は猾黠で、この科を仮りて丁口を斂め、一頭を責めるごとに、輒ち数家の産を傾けた。邑に成名という者がおり、童子...

注釈例

促織(そくしょく)

コオロギ。鳴き声や闘わせて楽しむ虫

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31

葛巾

注釈 3

あらすじ

常大用は泰安の人である。たまたま郡に至り、旅舎に装を解いた。時はちょうど下午で、一人の少年が来るのを見た。年は十七、八歳ほどで、衣冠は楚楚として、豊采は甚だ都だった。自ら言った。姓は衛、字は葛巾。大用は喜び、延べ入れて対坐した。葛巾は善く談じ、座客は漸く満ちた。日が既に暮れ、客が散ると、葛巾も起った。大用は固く留め、葛巾はそこで止まった。やがて榻を共にし、葛巾は一巻を出し、展べて視ると、皆詩詞だっ...

注釈例

葛巾(かっきん)

葛布で作った頭巾。文人の象徴

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32

小翠

注釈 3

あらすじ

元豊九は太原の人である。性は迂訥だった。年は二十余りで、生を治めることができなかった。その妻の兄の王氏が、娘を字した。娘の名は小翠といい、才姿双絶だった。元豊九はこれを聞き、喜んで自ら勝てなかった。たまたま王氏の家が落ち、娘を元に帰そうと欲した。元は喜び、母に告げた。母は言った。彼の家は貧しく、恐らく礼を備えることができないでしょう。元は言った。彼が既に私に許したのに、何ぞ礼がないことを患えましょ...

注釈例

小翠(しょうすい)

主人公の女性の名前。翠は翡翠の意

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33

鴉頭

注釈 3

あらすじ

王文は字を子美といい、長山の人である。若くして倜儻で、妓と狎れるのを好んだ。邑に妓で鴉頭という者がおり、姿容は甚だ麗しかった。王はこれを悦び、往来すること甚だ稔だった。鴉頭も王の才を愛し、相得ること甚だ歓だった。久しくして、王の家は漸く貧しくなり、常に往くことができなくなった。鴉頭はこれを念い、人を使って王を召した。王が至ると、鴉頭は泣いて言った。妾は君の眷愛を蒙り、身を以て君に事えたいと願います...

注釈例

鴉頭(あとう)

主人公の妓女の名前。烏のように黒い髪を持つことから

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34

連城

注釈 3

あらすじ

喬生は晉寧の人である。少ない頃から聡慧で、十歳で文を能くした。父母は早く亡くなり、叔父に依って居た。叔父はこれを愛し、子と同学させた。同学に史氏の子がおり、名は連城といい、また聡慧だった。二人は相得ること甚だ歓で、遂に兄弟と訂した。連城には妹がおり、小字を連城といい、年は十四で、才貌双全だった。喬生はこれを見て、心に相愛慕した。連城も喬生の才を愛し、毎に詩詞を以て相贈答した。...

注釈例

連城(れんじょう)

主人公の女性の名前。連城の璧という故事から、非常に貴重なものの意

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35

阿宝

注釈 3

あらすじ

孫子楚は山東の人である。少年で英俊、才学は人に過ぎた。年は十八で、京に赴いて試に応じた。途中一つの村を経ると、一人の女子を見た。年は十六、七歳ほどで、容貌は絶世だった。孫は心が動き、僕に探らせた。僕が還って報じて言った。この女は姓は鄭、小字は阿宝といい、父は県令で、現在この村に居ます。孫はこれを聞き、ますます一見したいと欲した。遂に村中に投宿した。...

注釈例

阿宝(あほう)

主人公の女性の名前。阿は親しみを込めた接頭語

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36

香玉

注釈 3

あらすじ

黄生は字を生といい、膠州の人である。性は孤僻で、人と交わるのを喜ばなかった。家には園があり、花木を多く植えた。中に牡丹が一株あり、高さは丈余りで、花の時は璀璨として錦のようだった。黄生は毎日その下に坐り、吟詠して終日した。ある日、一人の女子を見た。年は十七、八歳ほどで、容華は絶世で、花間から出た。黄生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は香、小字は香玉といい、ここに居ること已に久しいです。...

注釈例

香玉(こうぎょく)

主人公の女性の名前。牡丹の精

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37

竹青

注釈 3

あらすじ

魚容は字を若皋といい、長山の人である。少ない頃から聡慧で、詩賦を工みにした。年は十八で、京に赴いて試に応じた。途中一つの寺を経て、入って憩った。壁間に詩があるのを見ると、字画は倶に佳かった。魚生はこれを愛し、その旁に詩を題した。忽ち笑声を聞き、回顧すると、一人の女子を見た。年は十六、七歳ほどで、容華は絶世だった。女は言った。郎君の詩才は甚だ佳いです。妾は郎君と唱和したいと願います。魚生は喜び、遂に...

注釈例

竹青(ちくせい)

主人公の女性の名前。竹の精

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38

鳳仙

注釈 3

あらすじ

劉赤水は膠州の人である。少ない頃から倜儻で、剣術を好んだ。年は二十で、四方を遊歴した。一つの山中に至り、一つの道観を見て、入って憩った。一人の女子を見ると、年は十七、八歳ほどで、容華は絶世で、内から出た。劉生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は鳳、小字は鳳仙といい、師に随ってここに居ます。劉生は心が動き、語ろうと欲した。女は笑って言った。郎君は剣術を学びたいですか。妾は教えたいと願います。...

注釈例

鳳仙(ほうせん)

主人公の女性の名前。鳳凰の仙女

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39

紅玉

注釈 3

あらすじ

馮相如は字を夢龍といい、済南の人である。少ない頃から聡慧で、詩文を工みにした。年は十九で、京に赴いて試に応じた。途中一つの村を経て、旅舎に投宿した。夜半、隔壁に女子の泣声があるのを聞いた。馮生は起き、窓を隔てて窺うと、一人の女子を見た。年は十八、九歳ほどで、容華は絶世で、独り坐って涙を垂れていた。馮生は心が動き、門を叩いて問うた。女は言った。妾は姓は紅、小字は紅玉といい、父母は早く亡くなり、姑母に...

注釈例

紅玉(こうぎょく)

主人公の女性の名前。紅い宝石の意

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40

白秋練

注釈 3

あらすじ

慕蟾宮は字を仙客といい、江南の人である。少ない頃から聡慧で、詩賦を善くした。年は二十で、京に赴いて試に応じた。途中一つの湖を経ると、湖中に女子がおり、舟に乗って来るのを見た。女子の容華は絶世で、年は十七、八歳ほどだった。慕生は心が動き、僕に探らせた。僕が還って報じて言った。この女は姓は白、小字は秋練といい、父は湖神で、この湖中に居ます。慕生はこれを聞き、ますます一見したいと欲した。...

注釈例

白秋練(はくしゅうれん)

主人公の女性の名前。白い秋の絹の意

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41

青鳳

注釈 3

あらすじ

耿去病は字を無忌といい、太原の人である。少ない頃から豪俊で、騎射を善くした。年は十九で、四方を遊歴した。一つの山中に至り、一つの道観を見て、入って憩った。一人の女子を見ると、年は十六、七歳ほどで、容華は絶世で、内から出た。耿生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は青、小字は青鳳といい、師に随ってここに居ます。耿生は心が動き、語ろうと欲した。女は笑って言った。郎君は道を学びたいですか。妾は我が師に引見...

注釈例

青鳳(せいほう)

主人公の女性の名前。青い鳳凰

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42

黃英

注釈 3

あらすじ

馬子才は字を君実といい、昌邑の人である。性は孤介で、栄利を慕わなかった。家は貧しく、菊を種えて自給した。ある日、兄妹二人が来た。兄は陶三郎といい、妹は黄英といった。自ら菊を種えるのを善くすると言い、馬生と隣になりたいと願った。馬生は喜び、延べて居らせた。陶生は菊を種え、朵は大きいこと盤のようで、色香は倶に絶だった。黄英も菊を種えるのを善くし、且つ菊を以て酒を醸すことができた。馬生はこれと日夕相処し...

注釈例

黃英(こうえい)

主人公の女性の名前。黄色い菊の意。菊の精

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43

綠衣女

注釈 3

あらすじ

于江は字を去華といい、膠州の人である。少ない頃から倜儻で、遊俠を好んだ。年は二十で、四方を遊歴した。一つの山中に至り、雨に遇い、一つの洞に入ってこれを避けた。洞中に女子がおり、年は十八、九歳ほどで、緑衣を著け、容華は絶世だった。于生は驚いて問うと、女は言った。妾はここに居ること已に久しく、今日郎君に見えることを得たのも、また縁分です。于生は心が動き、語ろうと欲した。女は笑って言った。郎君は遠く来ら...

注釈例

綠衣女(りょくいじょ)

緑の衣を着た女性。蛇の精

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44

花姑子

注釈 3

あらすじ

安幼輿は字を小惠といい、直隷の人である。性は癡で、人事を解さなかった。父母は早く亡くなり、兄嫂に依って居た。兄嫂はこれを待つこと甚だ薄かった。安生は毎日園中に至り、花に対して独り坐った。ある日、一人の女子を見た。年は十六、七歳ほどで、容華は絶世で、花間から出た。安生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は花、小字は花姑子といい、ここに居ること已に久しいです。郎君が毎日ここに来るのを見て、郎君が花を愛す...

注釈例

花姑子(かこし)

主人公の女性の名前。花の精

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45

荷花三娘子

注釈 3

あらすじ

宗湘若は字を子美といい、南陽の人である。少ない頃から聡慧で、詩賦を工みにした。年は十九で、京に赴いて試に応じた。途中一つの湖を経ると、湖中に荷花が盛んに開いているのを見た。宗生はこれを愛し、僕に舟を泛べて湖に入らせた。忽ち一人の女子を見ると、荷葉の上に立っており、年は十七、八歳ほどで、容華は絶世だった。宗生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は荷、人は荷花三娘子と称し、この湖中に居ます。...

注釈例

荷花三娘子(かかさんじょうし)

主人公の女性の名前。蓮の精

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46

白蓮教

注釈 3

あらすじ

徐鴻儒は字を子翔といい、山東の人である。少ない頃から聡慧で、弁論を善くした。年は二十で、四方を遊歴し、一つの村に至り、一つの寺を見て、入って憩った。一人の僧を見ると、年は五十余りで、談吐が不凡だった。徐生はこれと語り、甚だ相契った。僧は言った。貧僧は白蓮教を修め、頗る小術があります。徐生はこれを請い教わった。僧は言った。この術は軽々しく伝えることはできず、縁ある者でなければなりません。...

注釈例

白蓮教(びゃくれんきょう)

中国の民間宗教結社。しばしば反乱を起こした

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47

狐諧

注釈 3

あらすじ

孫必振は字を震東といい、淄川の人である。性は豪爽で、酒を飲むのを好んだ。家は貧しく、常に酒を得られなかった。ある日、客が来訪し、自ら姓は胡、字は狐諧と言った。孫生はこれを延べ入れて坐らせ、款洽して甚だ歓んだ。胡生は飲むのを善くし、孫生と対酌し、歓を尽くして散じた。これより、胡生は常に来て、来るごとに必ず酒肴を携えた。孫生はこれを疑い、その所従来を問うた。胡生は笑って言った。実は隠しませんが、僕は狐...

注釈例

狐諧(こかい)

主人公の狐仙の名前。諧は調和、ユーモアの意

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48

嬌娜

注釈 3

あらすじ

孔雪笠は字を子仙といい、曲阜の人である。少ない頃から聡慧で、詩賦を工みにした。年は十八で、京に赴いて試に応じた。途中一つの山を経ると、一つの道観を見て、入って憩った。一人の女子を見ると、年は十六、七歳ほどで、容華は絶世で、内から出た。孔生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は嬌、小字は嬌娜といい、師に随ってここに居ます。孔生は心が動き、語ろうと欲した。女は笑って言った。郎君の文才は甚だ佳いです。妾は...

注釈例

嬌娜(きょうな)

主人公の女性の名前。嬌は美しく愛らしいこと

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49

鴛鴦

注釈 3

あらすじ

羅子浮は字を去塵といい、江南の人である。少ない頃から聡慧で、詩賦を善くした。年は二十で、京に赴いて試に応じた。途中一つの湖を経ると、湖中に鴛鴦が双棲しているのを見た。羅生はこれを愛し、僕に舟を泛べて近く観させた。忽ち一人の女子を見ると、水面に立っており、年は十七、八歳ほどで、容華は絶世だった。羅生は驚いて問うと、女は言った。妾はもと鴛鴦の化する所で、郎君が鴛鴦を愛するのを見て、故に形を現して相見し...

注釈例

鴛鴦(えんおう)

オシドリ。仲睦まじい夫婦の象徴

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50

辛十四娘

注釈 3

あらすじ

馮生は字を子美といい、済南の人である。少ない頃から聡慧で、詩賦を工みにした。年は十九で、京に赴いて試に応じた。途中一つの村を経て、旅舎に投宿した。夜半、隔壁に女子の歌声があり、清婉で人を動かすのを聞いた。馮生は起き、窓を隔てて窺うと、一人の女子を見た。年は十七、八歳ほどで、容華は絶世で、独り坐って琴を弾いていた。馮生は心が動き、門を叩いて問うた。女は言った。妾は姓は辛、排行は十四で、人は辛十四娘と...

注釈例

辛十四娘(しんじゅうしじょう)

主人公の女性の名前。十四は兄弟姉妹の中での順番

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51

ごこたいふ

注釈 7

あらすじ

河津の人、暢體元、字は汝玉。まだ秀才であった時、夢の中で人から「五羖大夫」と呼ばれた。心中ひそかに喜び、吉祥の兆しだと思った。後に流寇(賊徒)の乱に遭い、衣服を剥ぎ取られ、夜、空き屋に閉じ込められた。時は厳冬、極めて寒かった。暗闇の中を手探りすると、数枚の羊皮を見つけ、体に巻きつけたおかげで凍死を免れた。夜が明けてよく見ると、羊皮はちょうど五枚であった。彼は思わず失笑し、神明が自分に冗談を言ってい...

注釈例

五羖大夫(ごこたいふ)

中国春秋時代、秦の穆公に仕えた名臣・百里奚の異称。彼が五張の黒羊の皮(五羖)で楚から贖われた故事に由来する。ここでは「五枚の羊皮の高官」という文字通りの意味と、故事の寓意の二重性が効いている。

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52

夢別

注釈 5

あらすじ

王春李先生の祖父は、私の叔祖父である玉田公と、最も深い友情で結ばれていた。ある夜、祖父は夢の中で玉田公が我が家を訪れ、憂いに沈んだ様子で語りかけてくるのを見た。祖父が「どちらからおいでですか?」と尋ねると、玉田公は「私は遠くへ行くことになり、別れに参りました」と言った。祖父がさらに「どこへ行かれるのですか?」と問うと、玉田公は「とても遠い所です」と答え、そう言い終えると戸の外へ出て行った。祖父は彼...

注釈例

太公(たいこう)

曾祖父を指す尊称。ここでは李敬一

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53

こしょう

注釈 5

あらすじ

韓光祿(大千)の家僕が、広間(廈)で夜を過ごしていると、楼上に灯りが見えた。明るい星のようであった。間もなく、その灯りがひらひらと漂い落ち、地に着くと犬に化けた。それを横目で見ていると、犬は屋敷の後ろへ回って行った。急いで起き、こっそり後をつけると、庭園の中に入り、女子に化けた。心中、それが狐だと悟り、元の場所に戻って寝た。しばらくすると、その女が後ろから近づいてきた。家僕は佯寐(眠ったふり)をし...

注釈例

光禄(こうろく)

「光禄寺」に属する官職。宮廷の祭祀・宴会などを掌る。

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54

せいそう

注釈 5

あらすじ

釈体空が言うには、青州で二人の西僧を見た。容貌は古風で異様であり、耳に双環をつけ、黄布をまとっていた。髪と髭は縮れていた。自ら西域から来たと言う。太守が仏教を重んじていると聞き、面会を求めた。太守は二人の下役を遣わし、寺院へ送り届けさせた。和尚の霊轡は、彼らをあまり丁重にもてなそうとしなかった。寺院の執事は彼らが尋常でないのを見て、ひそかにもてなし、宿泊させた。ある者が尋ねた。「西域には多くの異人...

注釈例

番僧(ばんそう)/ 西僧(せいそう)

西域(中央アジア、インド方面)出身の僧侶。異国の風貌と異術を持つ者として描かれる。

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