29

席方平

注釈 3
192
原文字数
361
訳文字数
3
注釈数
~1
読了時間

📖日本語訳

席方平は東安の人である。父の名は廉といい、人となりは謹厚だった。里に富室の羊氏があり、性は豪横だった。田の境界を争い、羊は郡吏に賄賂を贈り、廉は笞で責められ、忿恚して死んだ。
方平は父が非命に死んだことを痛み、冥司に訴えようと欲した。ある人が勧めて言った。冥司は黒暗で、陽世と一如です。徒に心力を費やすだけです。
方平は聞かず、遂に自ら縊れて死んだ。冥司に至り、城隍に訴えた。城隍は羊の賄賂を受け、置いて理めなかった。方平は憤り極まり、登聞鼓を撃った。
冥王が召して問うと、方平はその冤を訴えた。王は籍を稽えるよう命じ、羊の賄賂が累累としているのを見て、怒り、鬼卒に方平を笞するよう命じた。
方平は服さず、大いに呼んで言った。陽世の官が貪墨なのは猶可です。冥司の官が貪墨なのは何のためですか。
王はますます怒り、鋸で解くよう命じた。

📝注釈

城隍(じょうこう)

都市を守護する神。冥界では地方の裁判官の役割を果たす

登聞鼓(とうぶんこ)

冤罪を訴えるために打つ太鼓。直訴の手段

笞(ち)

鞭打ちの刑罰

📜原文

席方平,东安人。父名廉,为人谨厚。里有富室羊氏,性豪横。因争田界,羊贿郡吏,廉被笞责,忿恚而死。方平痛父非命,欲讼于冥司。或劝之曰:冥司黑暗,一如阳世,徒费心力耳。方平不听,遂自缢以死。至冥司,诉于城隍。城隍受羊贿,置不理。方平愤极,击登闻鼓。冥王召问,方平诉其冤。王命稽籍,见羊贿赂累累,怒,命鬼卒笞方平。方平不服,大呼曰:阳世之官,贪墨犹可;冥司之官,贪墨何为!王益怒,命锯解之。