第28話
罗刹海市
注釈 3件
223
原文字数
445
訳文字数
3
注釈数
~2分
読了時間
📖日本語訳
馬驥は字を龍媒といい、商人の子である。容姿が美しく、若くして倜儻で、歌舞を好んだ。いつも梨園の子弟と共にあり、錦の帕で頭を纏うと、美しいこと好女のようだった。そのため慕う者が頗る多かった。
たまたま海商が船を出すことがあり、馬は一度遊びたいと思い、船に乗って往った。船がある所に至ると、水天が相接し、茫として涯涘がなかった。突然一つの山が見え、高く雲霄に挿していた。
船人は言った。これは羅刹国です。
馬は問うた。なぜ羅刹と名づけるのですか。
その人は奇妙に醜いので、羅刹と名づけます。
馬は信じなかった。船人は言った。あなたは下りてはいけません。下りれば必ず捕らえられます。
馬は聞かず、岸に登って遊覧した。一人の人を見ると、面は藍靛のようで、髪は朱砂のようで、目は朗星のようで、歯は双貝を排べたようだった。馬は大いに骇き、急いで奔った。その人は追い、馬は地に仆れた。その人は掖けて起こし、審視すること良久、喜んで言った。美しいかな。そして曳いて行った。馬は惧れ、敢えて従わないわけにはいかなかった。
たまたま海商が船を出すことがあり、馬は一度遊びたいと思い、船に乗って往った。船がある所に至ると、水天が相接し、茫として涯涘がなかった。突然一つの山が見え、高く雲霄に挿していた。
船人は言った。これは羅刹国です。
馬は問うた。なぜ羅刹と名づけるのですか。
その人は奇妙に醜いので、羅刹と名づけます。
馬は信じなかった。船人は言った。あなたは下りてはいけません。下りれば必ず捕らえられます。
馬は聞かず、岸に登って遊覧した。一人の人を見ると、面は藍靛のようで、髪は朱砂のようで、目は朗星のようで、歯は双貝を排べたようだった。馬は大いに骇き、急いで奔った。その人は追い、馬は地に仆れた。その人は掖けて起こし、審視すること良久、喜んで言った。美しいかな。そして曳いて行った。馬は惧れ、敢えて従わないわけにはいかなかった。
📝注釈
羅刹(らせつ)
仏教における鬼神。醜悪な容貌を持つとされる
倜儻(てきとう)
才気があって型にはまらない様子
梨園(りえん)
芸能の世界。唐の玄宗皇帝が設けた音楽・舞踊の訓練所に由来
📜原文
马骥,字龙媒,贾人子也。美丰姿,少倜傥,喜歌舞。辄从梨园子弟,以锦帕缠头,美如好女。因而慕之者颇众。会海贾有泛舶者,马意欲一游,遂附舶而往。舶至一处,见水天相接,茫无涯涘。忽见一山,高插云霄。舶人曰:此罗刹国也。马问:何名罗刹?曰:其人奇丑,故名罗刹。马不信。舶人曰:子勿下,下必为所执。马不听,登岸游览。见一人,面如蓝靛,发如朱砂,目若朗星,齿排双贝。马大骇,急奔。其人追之,马仆地。其人掖之起,审视良久,喜曰:美哉!遂曳之行。马惧,不敢不从。