第39話
紅玉
注釈 3件
124
原文字数
229
訳文字数
3
注釈数
~1分
読了時間
📖日本語訳
馮相如は字を夢龍といい、済南の人である。少ない頃から聡慧で、詩文を工みにした。年は十九で、京に赴いて試に応じた。途中一つの村を経て、旅舎に投宿した。
夜半、隔壁に女子の泣声があるのを聞いた。馮生は起き、窓を隔てて窺うと、一人の女子を見た。年は十八、九歳ほどで、容華は絶世で、独り坐って涙を垂れていた。
馮生は心が動き、門を叩いて問うた。女は言った。妾は姓は紅、小字は紅玉といい、父母は早く亡くなり、姑母に依って居ます。姑母は妾を待つこと甚だ苛で、故に泣くのです。
夜半、隔壁に女子の泣声があるのを聞いた。馮生は起き、窓を隔てて窺うと、一人の女子を見た。年は十八、九歳ほどで、容華は絶世で、独り坐って涙を垂れていた。
馮生は心が動き、門を叩いて問うた。女は言った。妾は姓は紅、小字は紅玉といい、父母は早く亡くなり、姑母に依って居ます。姑母は妾を待つこと甚だ苛で、故に泣くのです。
📝注釈
紅玉(こうぎょく)
主人公の女性の名前。紅い宝石の意
姑母(こぼ)
父の姉妹。おば
苛(か)
厳しく、むごいこと
📜原文
馮相如,字夢龍,濟南人。少聰慧,工詩文。年十九,赴京應試。途經一村,投宿旅舍。夜半,聞隔壁有女子泣聲。馮生起,隔窗窺之,見一女子,年可十八九,容華絕世,獨坐垂淚。馮生心動,叩門問之。女曰:妾姓紅,小字紅玉,父母早亡,依姑母居。姑母待妾甚苛,故泣耳。