第44話
花姑子
注釈 3件
117
原文字数
219
訳文字数
3
注釈数
~1分
読了時間
📖日本語訳
安幼輿は字を小惠といい、直隷の人である。性は癡で、人事を解さなかった。父母は早く亡くなり、兄嫂に依って居た。兄嫂はこれを待つこと甚だ薄かった。
安生は毎日園中に至り、花に対して独り坐った。ある日、一人の女子を見た。年は十六、七歳ほどで、容華は絶世で、花間から出た。
安生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は花、小字は花姑子といい、ここに居ること已に久しいです。郎君が毎日ここに来るのを見て、郎君が花を愛することを知り、故に来て相見したのです。
安生は毎日園中に至り、花に対して独り坐った。ある日、一人の女子を見た。年は十六、七歳ほどで、容華は絶世で、花間から出た。
安生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は花、小字は花姑子といい、ここに居ること已に久しいです。郎君が毎日ここに来るのを見て、郎君が花を愛することを知り、故に来て相見したのです。
📝注釈
花姑子(かこし)
主人公の女性の名前。花の精
癡(ち)
愚かなこと、世間知らずなこと
人事(じんじ)
世間の事柄、人間関係
📜原文
安幼輿,字小惠,直隸人。性癡,不解人事。父母早亡,依兄嫂居。兄嫂待之甚薄。安生每日至園中,對花獨坐。一日,見一女子,年可十六七,容華絕世,自花間出。安生驚問之,女曰:妾姓花,小字花姑子,居此已久。見郎君每日來此,知郎君愛花,故來相見。