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花姑子

注釈 3
117
原文字数
219
訳文字数
3
注釈数
~1
読了時間

📖日本語訳

安幼輿は字を小惠といい、直隷の人である。性は癡で、人事を解さなかった。父母は早く亡くなり、兄嫂に依って居た。兄嫂はこれを待つこと甚だ薄かった。
安生は毎日園中に至り、花に対して独り坐った。ある日、一人の女子を見た。年は十六、七歳ほどで、容華は絶世で、花間から出た。
安生は驚いて問うと、女は言った。妾は姓は花、小字は花姑子といい、ここに居ること已に久しいです。郎君が毎日ここに来るのを見て、郎君が花を愛することを知り、故に来て相見したのです。

📝注釈

花姑子(かこし)

主人公の女性の名前。花の精

癡(ち)

愚かなこと、世間知らずなこと

人事(じんじ)

世間の事柄、人間関係

📜原文

安幼輿,字小惠,直隸人。性癡,不解人事。父母早亡,依兄嫂居。兄嫂待之甚薄。安生每日至園中,對花獨坐。一日,見一女子,年可十六七,容華絕世,自花間出。安生驚問之,女曰:妾姓花,小字花姑子,居此已久。見郎君每日來此,知郎君愛花,故來相見。