第31話
葛巾
注釈 3件
142
原文字数
248
訳文字数
3
注釈数
~1分
読了時間
📖日本語訳
常大用は泰安の人である。たまたま郡に至り、旅舎に装を解いた。時はちょうど下午で、一人の少年が来るのを見た。年は十七、八歳ほどで、衣冠は楚楚として、豊采は甚だ都だった。
自ら言った。姓は衛、字は葛巾。
大用は喜び、延べ入れて対坐した。葛巾は善く談じ、座客は漸く満ちた。日が既に暮れ、客が散ると、葛巾も起った。大用は固く留め、葛巾はそこで止まった。
やがて榻を共にし、葛巾は一巻を出し、展べて視ると、皆詩詞だった。大用はもともとこれを解さなかったが、その風雅を愛し、強いて評骘した。葛巾は喜び、尽く贈った。
自ら言った。姓は衛、字は葛巾。
大用は喜び、延べ入れて対坐した。葛巾は善く談じ、座客は漸く満ちた。日が既に暮れ、客が散ると、葛巾も起った。大用は固く留め、葛巾はそこで止まった。
やがて榻を共にし、葛巾は一巻を出し、展べて視ると、皆詩詞だった。大用はもともとこれを解さなかったが、その風雅を愛し、強いて評骘した。葛巾は喜び、尽く贈った。
📝注釈
葛巾(かっきん)
葛布で作った頭巾。文人の象徴
楚楚(そそ)
整っていて美しい様子
評骘(ひょうちつ)
詩文を評価すること
📜原文
常大用,泰安人。偶至郡,解装旅舍。时方下午,见一少年来,年可十七八,衣冠楚楚,丰采甚都。自言:姓卫,字葛巾。大用喜,延入对坐。葛巾善谈,座客渐满。日既暮,客散,葛巾亦起。大用固留之,葛巾乃止。既而共榻,葛巾出一卷,展视之,皆诗词。大用素不解此,然爱其风雅,强为评骘。葛巾喜,尽以赠之。