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小翠

注釈 3
150
原文字数
308
訳文字数
3
注釈数
~1
読了時間

📖日本語訳

元豊九は太原の人である。性は迂訥だった。年は二十余りで、生を治めることができなかった。その妻の兄の王氏が、娘を字した。娘の名は小翠といい、才姿双絶だった。
元豊九はこれを聞き、喜んで自ら勝てなかった。たまたま王氏の家が落ち、娘を元に帰そうと欲した。元は喜び、母に告げた。
母は言った。彼の家は貧しく、恐らく礼を備えることができないでしょう。
元は言った。彼が既に私に許したのに、何ぞ礼がないことを患えましょう。
母はそこで人を使って往いて議させた。王氏は言った。我が家は貧しく、礼を備えることができませんが、ただ一席の酒を得れば足ります。
元は喜び、具を治めて往った。既に至り、小翠を見ると、容華が絶世で、心はますます愛した。

📝注釈

小翠(しょうすい)

主人公の女性の名前。翠は翡翠の意

迂訥(うとつ)

融通が利かず、口下手なこと

字(あざな)

婚約すること

📜原文

元丰九,太原人。性迂讷。年二十余,不能治生。其妻兄王氏,以女字之。女名小翠,才姿双绝。元丰九闻之,喜不自胜。会王氏家落,欲以女归元。元喜,告母。母曰:彼家贫,恐不能备礼。元曰:彼既许我,何患无礼。母乃使人往议。王氏曰:吾家贫,不能备礼,但得一席酒足矣。元喜,治具往。既至,见小翠,容华绝世,心益爱之。