第50話
辛十四娘
注釈 3件
124
原文字数
224
訳文字数
3
注釈数
~1分
読了時間
📖日本語訳
馮生は字を子美といい、済南の人である。少ない頃から聡慧で、詩賦を工みにした。年は十九で、京に赴いて試に応じた。途中一つの村を経て、旅舎に投宿した。
夜半、隔壁に女子の歌声があり、清婉で人を動かすのを聞いた。馮生は起き、窓を隔てて窺うと、一人の女子を見た。年は十七、八歳ほどで、容華は絶世で、独り坐って琴を弾いていた。
馮生は心が動き、門を叩いて問うた。女は言った。妾は姓は辛、排行は十四で、人は辛十四娘と称します。父母は早く亡くなり、独りここに居ます。
夜半、隔壁に女子の歌声があり、清婉で人を動かすのを聞いた。馮生は起き、窓を隔てて窺うと、一人の女子を見た。年は十七、八歳ほどで、容華は絶世で、独り坐って琴を弾いていた。
馮生は心が動き、門を叩いて問うた。女は言った。妾は姓は辛、排行は十四で、人は辛十四娘と称します。父母は早く亡くなり、独りここに居ます。
📝注釈
辛十四娘(しんじゅうしじょう)
主人公の女性の名前。十四は兄弟姉妹の中での順番
清婉(せいえん)
清らかで優美なこと
排行(はいこう)
兄弟姉妹の中での順番
📜原文
馮生,字子美,濟南人。少聰慧,工詩賦。年十九,赴京應試。途經一村,投宿旅舍。夜半,聞隔壁有女子歌聲,清婉動人。馮生起,隔窗窺之,見一女子,年可十七八,容華絕世,獨坐彈琴。馮生心動,叩門問之。女曰:妾姓辛,排行十四,人稱辛十四娘。父母早亡,獨居於此。